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マイナンバーで副業がバレてしまう? ~キャバ嬢はどうなってしまうのか~

mynumber

マイナンバーの通知が始まりました(2015年10月)。

2016年からはマイナンバーを用いた業務運用が始まりますが

ちまたでは、これによって副業がバレてしまうのかとの懸念があります。

副業がバレてしまうのなら・・と夜のバイトを辞めてしまう人も出てくるようです。

そうなると繁華街はどうなってしまうのでしょうか?

マイナンバーによって副業がバレてしまうのか?対話式でわかりやすく説明します。

“2015年10月よりマイナンバーの通知が始まる。
ちまたでは副業がバレてしまうと恐れている人が・・”

  • 2015年10月よりマインバーの通知が始まったな。君にも届いたかい?

  • 日中はアパートにいないのですが、郵便局から不在通知がきてました。それでしょうか?

  • マイナンバーの通知は簡易書留で送られ、不在等の理由により本人に届いていない件数が想定外に多いそうだ。君もその一人だな。

  • おっ、出た「想定外」!

    ところで、さっきから言われている「マイナンバー」って、そもそも何なのですか?

  • 君はそんなことも知らないのか・・。マイナンバー(個人番号)は、「行政の効率化」、「国民の利便性の向上」、「公平・公正な社会の実現」をメリットとする国民一人ひとりが持つ12桁の番号のことだ。

  • そんなに桁がある数字なんて・・、ややこしい。私、数字が並んでいるの苦手で7ケタの銀行の口座番号でもこんがらがります。

  • しようがないな。1億人以上いる国民1人ひとりに番号を割り当てるので、数字なら最低でも9ケタは必要だ。彼女の携帯電話の11ケタならすぐ覚えるくせに。

    ともかく、自分の携帯電話番号をずっと使っているように、もう1つ自分の番号が増えたと思うことだな。

  • 彼女とはLINEでやり取りしているので番号関係ないんですが・・・。

    ところで、友人がマイナンバーによってバイトやってることが会社にバレるのではと恐れてました。

  • その友人は何のバイトをしているんだ?キャバクラかい?

    副業を禁止している会社が多いものだが、若い世代が夜に多く働いているので不思議に思っているんだ。

  • いや、その彼は夜のコンビニでバイトしてます。両親が病気で倒れて、弟たちの学費を出さねばと苦労して働いているんです。

    そうやって副業禁止と杓子定規で説教のように言われても個人の状況をよく知ってあげることが大事だと思うのですが・・。

マイナンバーによって副業がバレてしまうとの噂が浮上している

  • そういえば、私の行きつけのスナックでもそんな心配してる女の子がいたな。その彼女の親も病気なのかな?

    その店ではバイトが会社や家族にバレるので、キャバクラなどで水商売しているOLが仕事やめて繁華街がゴーストタウン化するかもしれないって言ってた。

  • 女性はうまく嘘をつくので気をつける方がいいですよ・・。男は純情な人が多いので。

    たとえば欲しいブランド品を指定して同じものを複数のオトコに買わせ、一つ残して質屋に流して換金する人もいるぐらいですから。

  • (こいつ、世の中の処世術知ってるな。そういえばあの子はクリスマスプレゼントを指定してきた。他のオトコにも同じことを言ってるのか・・。いや、そんなことはないはずだが?!)

  • ところで、マイナンバーによって夜のバイトがバレてしまうのって本当なのですか?

  • 雑誌で読んだんだが、風俗の店行ったら密室で自分の娘にあってお互い絶句したって話があった。

    お店の出入り口で知り合いに会うということもあるぞ。物事はバレる時はバレるもんだよ。

  • みんな色んな状況があるのでしょうが、やむ終えずバイトをする人はバレないように気をつけています。

    それがマイナンバーによっていやおうなしにバレてしまうのかどうかそれを知りたがっているのです。

  • その通りだな。お店で知人に会ってしまうリスクもあるしバイトがバレかどうかは運不運次第だ!と言ってしまえば身もふたもなくなってしまう。

    マイナンバーで副業がバレるかどうか、これからその真相を説明していこう

副業がバレてしまう可能性の発端

  • 副業がバレないようにするためには、何に気をつければいいと思うかい?

  • えっ?バイトしていいんですか?

    それなら、名前は偽名を使うことと、、自宅の住所は教えないこと、ぐらいでしょうか・・。

  • そうしたことは一理あるが、バイト先の事業者は報酬を払う際に、マイナンバーを把握せねばならないので、それらの個人情報は報告せざるを得ないな。

  • じゃまずいじゃないですか?世の中から副業する人がいなくなっちゃいますよ。?

  • しかし、本来事業者は個人情報を守る秘密があるし、マイナンバー制度の導入によって個人のプライバシーが漏れてしまうようなら政府の本意ではないだろう。

  • では、マイナンバー制度が導入されたとしても副業がバレることはないことになると思うのですが・・・。

  • だからマイナンバー制度が導入された後、たまたま見つかったとかでなく、仕組みとして会社が副業を把握してしまうのはどのようにして起こるか、それを考えてみよう。

    そのために、まず源泉徴収制度について把握しておこう。

給与から天引きされているもの

  • あっ、その「源泉徴収制度」って知ってます!給与から差し引かれるやつでしょ。

    はじめて給与もらった時、振り込まれた金額が当初聞いてた金額より少なかったので、会社に騙されたと思って調べてその言葉を覚えています。

  • 具体的に何が差し引かれているかを知っているのか?

  • うっ(無言)。

  • 何が差し引かれているか、ちゃんと把握しておく方がいいぞ。

    国に払う所得税、市区町村に払う住民税、健康保険料、年金、雇用保険などが差し引かれている。

    それに、会社固有の労働組合費や財形貯蓄などの天引きをしているものもある。

  • それらの天引きと副業がバレることと、どう関係あるのですか?

  • 要は会社が税金を源泉徴収する計算をする際に2カ所以上から所得があると副業がわかってしまう可能性があるということだ。

  • そもそも何で源泉徴収という制度があるんですか?税金は払うべき人が自分で払えばいいんじゃないですか?

  • するどい質問をするな。所得税は、所得者自身が所得金額とこれに対する税額を計算しこれらを自主的に申告して納付する、いわゆる「申告納税制度」が建前とされているが、これと併せてその所得の支払の際に支払者が所得税を徴収して納付する源泉徴収制度が併用されているんだ。

  • それはいつごろからですか?また、どんな所得に対してですか?

  • 日本では戦費を効率的に集める目的でナチス・ドイツの制度にならい1940年から給与への源泉徴収が始まったとされている。

    どんな所得に対してかというと、もっとも多いのが会社員に対する給与所得だが、他には個人事業に対する報酬もある。

  • なんか賢いというかずるいような制度ですね。とりっぱぐれがないのですね。

  • そうとも言えるが、納税義務者の観点からすると簡単に納税ができる制度ともいえる。会社員の場合は年末調整資料を提出することによって、税金の計算、納付を会社が代わりにやってくれるのだから。

  • 年末調整って、毎年11月頃に記入する書類ですね。扶養家族数とか生命保険を記入するものですね。でも私は独身で生命保険も入っていないので、名前と住所を書いて捺印するだけで終わりです。

  • そうなんだ。ただし、医療費が多額にかかった場合や住宅ローンがある場合には、後日、確定申告をすることによって税金がかえってくることもあるのでよく調べておく方がいいぞ。

  • 2カ所以上から所得がある場合には、どうすればいいんですか

  • その場合には自分で確定申告をすることになるし、それは複数の所得がある人の義務と言ってよい。これまで複数の所得があっても確定申告をしない人もいたようだが、マイナンバーが制度化されると確定申告をしていないということが発覚しやすくなるんだ。

バレないためには確定申告をしっかりすることが大前提

  • 副業している人は確定申告をしてない人が多いようだ。それがマイナンバーによって確定申告をしてないことがバレるから副業がバレてしまうと思う人がいるようだ。

  • そうですよね、確定申告をしっかり行えば他にバレるということはないですよね。むしろ、複数の所得があるということが確定申告をすることによってバレてしまうなら税務署はプライバシーを守ってくれないということになりますね。

  • その通りだ。だから、副業がバレないためにも確定申告をしっかり行うということが大前提だ。

  • それはどんな事件ですか?

  • 副業をしている人が確定申告などするはずがないと決めつけていたのだろう。脱税事件ということでニュースにもなっていた。

  • いずれにせよ、確定申告をするということが大事なんですね。

  • 確定申告をすることは大前提なのだが、それで副業がバレないかというとそうでもない。

    もう少し手続きをしっかりしておく必要なことがあるのだ。

天引きされているのは所得税だけではない

  • 天引きされているのは所得税だけでなく住民税もある。

    実はこの住民税の計算、払い方によって副業が会社に知られてしまう可能性があるんだ。

  • どういうことですか?所得税と住民税、税金が色々あってややこしいです。

  • ややこしいのは仕方ないな。日本の税制がそうなっているんだから。

    所得税は国に払う税金、住民税は市区町村に払う税金。見直してもいいんだろうが、中央と地方ということで政府の改革テーマにはなっているが利害が絡むのでそう簡単には改革されない。

  • そういう難しいことはいいのですが、所得税と住民税の計算方法や払い方はどう違うのですか?

  • 2カ所以上の収入があってもそれらを合算して税金を計算するということでは所得税と住民税とで変わらない。払い方については、住民税は給与から天引きされる特別徴収という方法と、年4回自分で払う普通徴収という二通りの方法があるんだ。

  • 所得税も自分で払う方法と天引きされる方法とがあるんじゃないですか?

  • よく勉強してるな。その通りだが、給与や個人事業者に支払う報酬などは支払う事業者側で天引きすることが義務付けられている。

  • 住民税の場合はどうするんですか?

  • 確定申告をする際、申告書の「住民税に関する事項」で、「給与から天引き」(特別徴収)か「自分で納付」(普通徴収)を選択することで決める。

    しかし、会社から給与をもらっている場合には原則として給与から天引きされるんだ。

  • 2カ所以上から給与をもらっている場合はどうなるんですか?

  • そうだ、そこなんだ!

    2カ所以上から給与がある場合、市区町村で合算して住民税を計算し本業の会社に連絡することになるので、本業の人事担当者が住民税の金額に不信を感じれば副業がバレてしまう可能性があるということだ。

  • へえ~。

    では、副業がバレないようにするには、住民税の払い方を、自分で払う「普通徴収」を選べばいいんではないですか?

  • そうなのだが、日本では特別徴収を奨励しているので、副業で給与として支払われた所得は原則として合算されて特別徴収されるのが普通だ。

    しかし、所得をごまかさずにきちんと確定申告をし、複数所得分の住民税は普通徴収にしてほしいと市区町村の役所に申し出ておけば、本業の会社に住民税が合算されることはないと思う。

    ただし、副業の給与を普通徴収にできるかどうかは市区町村によって対応が異なるので注意が必要だ。

結局、どうすれば副業がバレないのか

  • 要するに、確定申告をしっかりするのと副業の住民税の払い方を普通徴収にすれば副業がバレないようになるんですね。

  • 理論上はそうなんだが、バレるというのは思いもかけないところがきっかけになるもんだよ。

    それにマイナンバーの導入によって個人のプライバシーが漏れてしまうのは政府にとっても本意ではないはずだし、住民税の金額が変わるといっても不動産所得や雑所得などもあるので、会社の人事担当者もさほどは神経質にはならないはずだ。

  • でも、もし副業がバレてしまうようなことがあれば最初に言った両親が倒れて兄弟のためにバイトしているような人はどうすればいいんでしょうか

  • そうした事情がある場合こそ、正直に正々堂々と会社に相談するべきじゃないかな。会社に隠れて夜中に仕事をして健康を害してしまえば元も子もないし会社側も事情を把握しておくべきだと思う。

  • 家族にも隠れて副業している人はどう思いますか?

  • 副業の所得に関する住民税を普通徴収にすれば会社には通知されないが、自宅には納付書が送られてくるので家族には知られてしまうだろうな。

  • じゃあ、会社に隠れてバイトをしているキャバ嬢は減ってしまうんじゃないでしょうか

  • どうだろう?そう思うば一人で生活するようになるし、その家賃を稼ぐためにさらにバイトをするようになるんじゃないかな

    キャバ嬢といってもたくましいから見下すもんじゃないよ

  • なんか話を聞いてたらオレの彼女も夜のバイトしてるんじゃないかと不安になってきました。最近、デート誘っても会社の残業多いって時間作ってくれないし・・。

  • 彼女の家族の誰かが倒れたという事情はないのかい?そういえば、私が行ってるスナックの女の子の親が倒れたと言ってたな。名前は何て言うんだい?

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